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目の病気について

緑内障

 

緑内障とは

緑内障は眼圧(眼球内の水圧)が上昇するなどの原因で視神経が障害を受け、徐々に視野が狭くなっていく病気です。昔は「青そこひ」とも言われ、白内障「白そこひ」と並んで失明率の高い病気でした。
房水とは、目の中を循環して、角膜や水晶体に栄養分を運ぶきれいな水です。
この水は、目の「毛様体」というところで作られ、角膜と虹彩から構成される「隅角」と呼ばれる所から排出されます。この流れがスムーズである限り、目の中の圧力「眼圧」は、一定に保たれるのです。(正常の眼圧は10~20mmHgです。)ところが、この眼圧はいつも同じ値ではないのです。一日24時間、年齢、季節など、様々な要因によって、変化しています。正常眼圧緑内障の大部分は夜間に眼圧が高いことが多く、昼間の診療では分からないことがあります。

緑内障の治療

日本にも400万人以上の患者さんがいると推定されますが、最初は症状がほとんどないため、気づかないうちに病状が進んでしまうことがあります。中高年の約5%(20人に1人)が潜在的に緑内障にかかっています。
急性の緑内障では、急激に眼圧が上昇し目の痛み、頭痛、吐き気など激しい症状をおこします。
時間が経つと治りにくくなるので、緊急手術を要します。

緑内障の種類

閉塞隅角緑内障

急激におこる緑内障。加齢により虹彩や水晶体が変化して隅角の狭い状態がさらに進化し、完全に隅角が閉じてしまうことで、そうなると急に眼圧が上り、急性の閉塞隅角緑内障発作がおこります。発作時に目の痛みや頭痛、吐き気、嘔吐などの症状が現れます。緑内障発作は遠視の女性や60歳以上の女性に多いようです。緊急治療をしないと急に失明することがあります。

開放隅角緑内障(原発)

房水の排出部の広さが正常で眼圧が20mmHgより高くなって視神経が障害されるタイプの緑内障です。20mmHg以下で視神経障害が生じるタイプを正常眼圧緑内障とします。無治療時の眼圧を基準にして眼圧を下げる治療をします。進行度によって20%とか30%下げるために目標眼圧が決められます。その後は視野狭窄が進行しないように経過を追跡します。治療としては、点眼薬が基本ですが、経過によってはレーザー治療や観血的手術が行われます。定期的な受診が必要です。

正常眼圧緑内障

眼圧の高くない緑内障。眼圧が正常範囲内(10~20mmHg)にも関わらず視神経に障害がおきているタイプです。これを正常眼圧緑内障と呼び、開放隅角緑内障に分類されます。近年行われた調査(多治見報告)の結果から緑内障の約7割が正常眼圧緑内障であり、また、欧米人に比べ日本人に多いことが分かりました。

続発緑内障

他の病気などに伴う緑内障。外傷や他の病気(ぶどう膜炎)、ステロイドホルモン剤などの薬剤の副作用によって眼圧が高くなります。

検査

眼圧検査

目に空気や器具をあてて圧力を測ります。
眼圧は血圧と同じように一日のなかで変化しますので一人ひとりの患者さんの眼圧の状態を知るにはくり返し眼圧を測定することが必要になることがあります。正常な眼圧は10~20mmHgです。


眼底検査

網膜の視神経乳頭のへこみ具合を調べる検査です。
視神経乳頭は視神経の線維が集まってできているのでこれが減少するとその部分のへこみが変形したり大きくなったりします。


視野検査

光の見え方で視野の欠け具合を調べる検査です。
コンピューターを組み込んだ精密な視野検査をくり返し行って、視野が正常か異常か、また病気の進行状態を調べます。これらの検査を何回も繰り返して緑内障の状態を判断し、さらに病気の経過を観察するために3~6カ月間隔で定期的に検査を行います。


緑内障の治療

眼圧を下げることは、緑内障治療の基本です。眼圧を下げることによって、視神経障害が進行しないようにすることです。眼圧を適切な程度まで下げるため、まず、点眼薬による治療を行います。それでも眼圧が十分に下がらない場合や視野障害が進行する場合はレーザー治療や手術が行われます。
また、緑内障は長期にわたり、治療や管理が必要な病気です。治療のための点眼薬や内服薬、あるいは、他の薬との併用で副作用が現れることがあります。
定期的に診察を受け主治医と二人三脚で治療にあたることが大切です。

当院の取り組み

ナカノ眼科の各診療所に最新の視野計・眼底解析装置を導入しています。担当医は眼科専門医です。患者さんの症状を把握し、適切な治療を行います。
詳しくは、各診療所へお問い合わせください。

よくある質問

Q : コーヒーやアルコールなどの水分を取ってもいいですか?

A : 適度であれば構いません。

Q : 運動しても構いませんか?

A : 運動はかえって眼圧を下げるので適当な運動をお勧めします。

Q : 本を読んだり、テレビを見たりしてもいいですか?

A : 目をいくら使っても緑内障が悪化することはありません。
ただし、無理をするとドライアイや眼精疲労など緑内障とは関係なく他の眼疾患を発症することがあるので、目をいたわることは忘れないでください。



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